「押し詰まりましたなあ!」などと噺のなかでは語られるのだろうが、大晦日だ。いろいろな店が開っていないことでなんとなくそうかなと思う。ヨドバシはそれほど混んでいなかった。有隣堂もそう。ああ、本を買ってしまった。『仮名手本忠臣蔵』 松井今朝子訳、『源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義』 高田崇史、『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』 月山もも河出の新刊コーナーを見たら、『仮名手本忠臣蔵』の現代語訳の文庫があったので思わず手に取り、なんとなく鎌倉時代の新書を探していて、ふと講談社文庫の高田崇史のところにその時代をテーマにしたものがあった。よく見てみると殺人などは起こらないようだ。高田崇史の小説に不要なのは…