毒ガスの一つ。揮発性はサリンなどに劣るが、人をピンポイントで狙える点が評価の高い猛毒。
猛毒の神経剤のひとつ。毒ガス。C11H26NO2PS
オイル状であり僅かに果実臭がする。色は琥珀色。濃度や温度によって粘着性を持つ。
酸素に触れ、気体化・エアロゾル化したものを毒ガスとして使用する。生物が吸い込めば呼吸障害と痙攣をひきおこし死に至らしめる。また揮発性・残留性が強く、サリンより安定性もあるため、温帯の気候においてはその効果が持続する。
1952年にイギリスで発明され、人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質ともいわれる。
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