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VI号戦車

(一般)
ろくごうせんしゃ

WWII時のドイツ戦車

1937年:ドイツ兵器局がヘンシェル社に重装甲を持つ戦車の開発を命じる.
その後,試作車DWI,DWII,試製車台VK3001(H),VK3601(H)を経てVK4501(H)がVI号戦車として採用された.
1941年:重戦車VK4501はヘンシェル社とポルシェ工学工房の競争試作となった.
ポルシェ博士提案の電気モーター式駆動は扱いづらいものだったためヘンシェル案が制式となった.
(しかしすでに生産着手されていたポルシェ製車台は後にフェルディナント自走砲(エレファント)の車台として流用された)
1942年:完成したVI号戦車は8月にレニングラード近辺の戦線へ投入された.
8.8cm高射砲改良のKwK36 8.8cm戦車砲はソビエトのKV重戦車を撃破でき,前面装甲厚100mmに対してT-34の76mm砲は通用しなかった.
終戦までにE型(ティーガーI型),約1,400両とB型(ティーガーII型),約500両が生産された.

諸元:(VI号戦車E型:初期生産型)

全長
8.45m
全高
2.93m
全幅
3.70m
重量
57.0t
最高速度
38km/h
行動距離
140km
発動機
マイバッハHL210P45水冷V型12気筒ガソリンエンジン650馬力×1基
乗員数
5名
総生産数
1354両(E型のみ)
武装
KwK36 8.8cm戦車砲×1、MG34 7.92mm機銃×2
最大装甲厚
(上面)25mm〜(前面)100mm

バリエーション

  • DW(DurchbruchWagen) 試作車台
  • VK3001(H):DW II試作車をベースにした重型中戦車車台の試作車
  • VK3001(P):ポルシェ製の重型中戦車車台の試作車.電気式変速装置をもつ.
  • VK3601(H):VK3001(H)の設計をベースにした重戦車車台の試作車
  • VK4501(P):ポルシェ製のTiger試作車。生産された車台はフェルディナント自走砲へ流用された.
  • Ausf*1 E:ティーガーIとも呼ばれる量産型.初期型と後期型がある.
  • Ausf B:ティーガーII(ケーニヒス・ティーガー)と呼ばれる最終型.
  • Grille:ティーガーの車台に大口径重砲を搭載した自走砲(複数の計画のみ)
  • ヤクトティーガー(Jagd Tiger):固定戦闘室に12.8cm砲を装備した重駆逐戦車.
  • Pz Sf V:VK3001(H)の車台に12.8cm加濃砲を搭載した対戦車自走砲(試作のみ)
  • ストームティーガー:38cmロケット砲を搭載した自走突撃臼砲.

*1:Ausfuhrung:形式

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