元リンドン(ARB、甲斐バンドの田中一郎、チューリップの伊藤薫が在籍)の田中信昭をリーダーに、1978年「Heart Break Band」として博多で結成、その後「The Rain」として1980年に上京、1982年に中村昭二(Vo.& G.)、田中信昭(Vo.& B.)、川崎哲(Vo.& Dr.)の3人で「The Badge(ザ・バッヂ)」と改名し、レコードデビューを果たしたロックバンド。
シングル盤4枚、12inchマキシシングル3枚、アルバム1枚をリリースし、1986年に惜しくも解散。
そのサウンドは、60年代のブリティッシュビートやマージービート(The Kinks、The Who、Peter & Gordon、The Holliesなど)をルーツに持ちながらも、彼らが同時代的に体験したRaspberriesやBadfingerなどの影響も受けたメロディアスでポップなもので、さらにはThe Jam(最後の来日公演ではフロントアクトをつとめた)のようにアグレッシブな側面も持っていた。そして、それらは決して「過去の音楽のノスタルジックな再現」ではなく、常に「現在」を見据えたものだった。
近年、非公式ながら海外でリリースされたパワーポップのオムニバスアルバムに取り上げられたことなどから、欧米でも評価されつつあり、かつてはその存在を知ることがなかった若い世代からも「パワーポップの先駆者的な存在」と注目を集めている。
2003年になり、未発表音源がCDで発売され、続いて初期のシングルがリイシューされた。さらに、元メンバーである中村昭二が音楽活動を再開し、2003年12月に初のソロアルバム「ALL OR NOTHING」(ASIN:B0009F4CZU)をリリースした。
そして2004年9月24日には、サポートに田中一郎、山森正之(元シャムロック、現オレンジズ)を迎え、盟友・川崎哲とともに十数年ぶりのライブも行なわれ、11月には2ndソロ「MODREN WORLD」(ASIN:B00061QUEI)が発売。
さらに2005年秋には、キングレコードから発売されていたシングルの初のCD化が予定されている。
※以下、オリジナルアルバム / シングル