円城塔の著書。
昔々あるところに、男の子や女の子が住んでいました。男の子が沢山いたのかも知れないし、女の子が沢山いたのかも知れません。男の子はいなかったのかも知れないし、女の子はいなかったのかもわかりません。それともまったく本当に誰もいなかったのかもわかりません。ぴったり同じ数だけいたということは、とてもありそうにありません。もともと誰もいなかった場合だけは別ですけれども――。
Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
以下、日記です(12万字くらい) 京SFフェスにじフェス紅白と、祭り祭り祭りのひと月でした。 「紅白の日記はイラストなどがなけりゃ分かりにくいだろう」とクリップスタジオを立ち上げたものの3か月進捗ゼロなのであきらめてアップします。また事後UPゆえの後知恵もさしこみます。 それ除き興味ぶかかったのは1219に書いたこと(よいASMR動画は音がいい? 絵と音の連動がいい? 音さえ無くて良い;「貫通耳かき」&「耳内水溜まり」ASMR動画からみる人体の不思議)。パリパリ音を聞きながら食べるとポテチがおいしくなる('08)……じゃあ音が出ない食べ物については?('16)という「音響調味」の更なる成果/活…
いつもと趣向を変えて。 先日読み終わった小説『屍者の帝国』。手帳に簡単な感想メモを書いていたところ、気づいたら派生した連想も含めてそれなりの分量になっていました。せっかくなので【ファーストインプレッション】として記事に残しておきます。 ※全面的にネタバレしているので未読の方はご注意ください。 基本情報 あらすじ 読んだきっかけ 雑観メモ テーマについて 余談 執筆形態について 余談 引用/パスティーシュが生み出す効果 余談 バーナビー大尉のダイナミズム 「非言語の言語」としての音楽 さいごに 屍者の帝国 (河出文庫) 作者:伊藤計劃,円城塔 河出書房新社 Amazon
2023年は生成AIの普及により、人類に残された仕事が何になるのか心配になるくらい激動の年でした。2024年も、戦争、気候変動、核融合、宇宙開発、BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)と様々なニュースが飛び交い、これからどうなるのかまったく予想がつきません。正直いって、この状況下で何を学んで何に賭けたらコモディティにならずにすむのかも見当もつきません。 「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 作者:冬木 糸一 ダイヤモンド社 Amazon そこで本書です。流行りのビジネス書なんか読んでもすぐに陳腐化してしまうほど変化の速い時代ですから、もっとぶっ飛んだ発想、大所高所の視点…
ネットフリックスが新しいゴジラのアニメシリーズを作るそうで、今回はその脚本家に選ばれた芥川賞受賞のSF作家、円城塔の「Self Reference ENGINE」を紹介したいと思います。 とはいえ僕はこの小説が何を言っているのか正直よくわかっていないのですけれど。 ある日、イベントと呼ばれる事象で時空間や因果律がめちゃくちゃになってしまった世界。そんな世界で巨大知性体や人間たちの22編の短編が収録されています。 円城塔は何を言っているのか全く分からないのになんとなく情景を想像しているだけで面白く、最後の方にはなんか感動してるという作風?の作家で、処女作であるこの作品ですでにそういった作風が前面…
タイムトラベルといえばSF作品の王道ど真ん中!この記事では、初心者向けから高難易度まで、いろんなタイムトラベル小説を集めてみました。あなたも本を片手に、時間旅行気分を味わってみませんか? CAUTION! 本記事では、その性質上「この作品にはタイムトラベル要素がある」というネタバレをしています。前情報なく作品を読みたい方は、ご注意ください。 タイムトラベルの歴史はここから始まった!タイムマシン/ウェルズ 冷凍睡眠×タイムマシン!不朽の名作 夏への扉 ウェルズのタイムマシンの正当続編!タイム・シップ 戦前の日本にタイムスリップ!あたたかくて懐かしい、マイナス・ゼロ タイムトラベル、だけどホラー!…
5chアニ速5chアニ速子供とゲームしたり槍の大立ち回りで人間守るジェットジャガーは可愛かったです5chアニ速メカゴジラが出る続編まだかい5chアニ速リミテッドシリーズだから最初から予定ないよ5chアニ速 ありがとう5chアニ速 ラスト含めて好きな作品だから続き見たかったな5chアニ速 冒頭の語りとかめっちゃ円城塔のクセ出てる5chアニ速 よく分からんけどなんかすごいことになってるなって思いながら見てた5chアニ速 JJPP関連は要するに卵と鶏問題でそうなるべく動いていたし動かされてもいたという話5chアニ速 人工知能の猫みたいなのが有能すぎる5chアニ速 内容よく理解できてなかったから雰囲気…
特徴 スケジュール 募集部門 賞・賞金 応募方法 同時開催!短編賞 よくある質問 キャンペーン 創作・執筆に役立つスペシャルコンテンツ 過去の開催情報 カクヨムとは? 特徴 スケジュール 募集部門 賞・賞金 応募方法 同時開催!短編賞 よくある質問 キャンペーン 創作・執筆に役立つスペシャルコンテンツ 過去の開催情報 カクヨムとは? 特徴 スケジュール 募集部門 賞・賞金 応募方法 同時開催!短編賞 よくある質問 キャンペーン 創作・執筆に役立つスペシャルコンテンツ 過去の開催情報 カクヨムWeb小説コンテストの特徴 受賞作は書籍化・コミカライズ・映像化! KADOKAWAの総勢40編集部が選…
SF(サイエンス・フィクション)小説を、いま読みたく思っています。 私はここ数年、物語、とくに小説というものに苦手意識を持っていました。主な理由は、文章を読むことで脳内でビジュアル展開をするのがめんどくさい、というものです。それから人間ドラマもめんどくさい。 でも「小説読めたら良いよなぁ」と思ってはいました。図書館に行っても「小説・文芸」の欄…いわゆるNDC(日本十進分類法)900番台の棚のほとんどをスルーするような状況に情けなさを覚えていました。書店でも状況は同じ。 そこでふと、「興味のある分野の小説から読む」ということを思いました。 ところで、私は最先端の科学技術(いわゆる「テック」)に詳…
いろいろな事情でチームから人が少なくなっており、解体の機運。僕だってそれを目指していたところはあるんだけど、自分が寄与せず勝手にそうなってしまうと拍子抜けだ。 小説 Self-Reference ENGINE作者:円城 塔早川書房Amazon 記憶していた以上によくわからない話が多かったな。特に後半。こんな感じだったっけ。 理解できないものの中にさらに限界があるかもしれないというのは怖い。世界全体の知がどれだけ進んでも、僕自身の頭の性能で理解できるのはそのごく一部だけなのに、世界全体の知にすら限界があってどうする。その限界というのも、本質的な限界の前に言語自身の限界がありそうで困った。困るしか…
五時四十分起床。涼しい朝。夏の気配は感じられず、いかにも秋の彼岸という感じではあるが、これまたつかの間なのかもしれない。 十時、外出。実家のある古河へ。三年ぶりに両親に会う。二人とも元気そう。母が八十代にしてスマホデビューしたいというので、あれこれお膳立てしてきた。父はガラケーのほうがいいらしい。 View this post on Instagram A post shared by 五十畑裕詞 (@catkicker001) 電車の中で、円城塔『文字渦』などダラダラと。 文字渦(新潮文庫) 作者:円城塔 新潮社 Amazon Self-Reference ENGINE 作者:円城 塔 早川…
読書遍歴 前回のつづき。 高校1〜3年生 国内文芸 2012〜2015年のあいだ、年30〜50冊くらいのペースで小説を読んではいたはずだが、どういう順で読んでいたか記憶が定かではない。中学生の頃より多くの作家の小説を読むようになったからという事情もある。 このころ触れた覚えのある作家を列挙してみると、 小学生のころから追い続けた伊坂幸太郎、東野圭吾、万城目学、海堂尊 中3から追い始めた綾辻行人、米澤穂信 アニメ化された人気のあるラノベ。あとラノベでも作者買いは少し発生していた。e.g.杉井光『神様のメモ帳』→『さよならピアノソナタ』『生徒会探偵キリカ』 貴志祐介(2012年に『悪の教典』映画化…