アメリカ合衆国ミネソタ州の最大都市ミネアポリスは、19世紀の後半から、肥沃なプレーリーで収穫された小麦の加工と、鉄道を利用した輸出で栄えました。今日では、鉄道貨物や小麦の製造業は衰退、代わって、中西部とりわけ同州の金融の拠点として、また学生数5万人を超すミネソタ大学を中心に学問の拠点として、そしてベストバイやターゲットといったアメリカを代表する大企業の拠点として、三次産業への転移が進められています。そんなミネアポリスは、地形歴史的経緯から街中に鉄道や廃線跡がみられます。 このシリーズは、そうした現役の貨物線やかつて鉄道が走っていた廃線跡を、ミネソタに留学中の筆者が散歩やサイクリングしながら散策…