通称ハチプロ。ローランドのMIDI音源である。その高機能さ、サンプル品質からいまだにこれを使う人は多い。事実上のGS音源における基準ともいわれる。
前機種のSC-88に比べると音色が増え、インサーションエフェクトといわれる強力なエフェクトを搭載している。
特に、歪み系のエフェクトは秀逸で、設定によってはワウも同時にコントロールできるため、フィルタを使用するよりもリアルなエレキギターの響きを得ることができる。
(ただし、同時使用できるインサーションエフェクトの種類は1種類のみ。複数を組み合わせたプログラムも存在する。)
ハーフラックサイズで、さらに高さも1.5Uと中途半端なので、マウントには向かない。
以前の機種と同じく音色サンプルはすべて32KHzであるためか、多少こもった音に聞こえる。
SC-88Proに3オクターブの鍵盤をつけたSK-88proも存在する。
また、SC-88Proの液晶表示、各種操作ボタン、MIDI-OUT/THRUを削除した廉価版として、SC-88STProも存在する。
隠し機能として、XGシステムのメッセージを受け取るとXGシミュレートモードになるという機能も搭載している。
現在、後継機としてSC-8820(SC-D70・SK-500)、SC-8850、SD-80(SD-90)の五種類が存在する。
関連語句
SD-90・SD-80・SC-8850・SC-D70・SC-8820・SK-500・SK-88pro・SC-55
ちなみに、冨田勲といえばモーグだが、Rei HarakamiといえばSC-88Proである。彼の素晴らしいアルバム群は、全てSC-88Proのみ(!)で作られている。