P-3Cはアメリカ合衆国の航空機メーカー、ロッキード社(現・ロッキード・マーティン社)が開発したターボプロップ哨戒機、P-3 Orion(オライオン)の派生型のひとつ。
1975年に開発された西側諸国を代表する哨戒機であり、アメリカ海軍や日本の海上自衛隊他、多くの国で運用中で、合計118機製造された。
対潜水艦戦用の機材は、P-2対潜哨戒機とほぼ同様であったものの、機内容積が拡大し、速度・航続距離の向上が著しかったために、実質的な対潜水艦能力は向上している。続く性能向上型のP-3Cの向上点は主に、潜水艦探知用のソノブイ・システム、センサー、レーダー、データ処理用のコンピューターである。P-3Cは、この潜水艦探知用システムが順次近代化されており、その近代化により、アップデートI〜IVまである。最新のアップデートでは、対水上艦艇監視能力の向上が掲げられ、洋上監視機器の向上のほか、マーベリックミサイルの運用が可能となっている。なお、海上自衛隊の機体は、P-3CアップデートII.5〜III相当であり、およそ100機が配備されているが、そのほとんどは川崎重工業によってライセンス生産されたものである。
全長 | 35.6m |
全幅 | 30.4m |
全高 | 10.3m |
自重 | 31t |
全備重量 | 56t |
乗員 | 11人 |
エンジン | 4基 名称:T56-A-14(T56-IHI-14) 出力:4,910ESHP×4 |
最大速度 | 395kt |
巡航速度 | 335kt |
航続距離 | 3,830km |
実用上昇限度 | 8,780m |