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MOX燃料

(サイエンス)
もっくすねんりょう

MOX燃料とは、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料のこと。
MOXはMixed Oxideの略称である。
原子力発電所で使い終わった燃料は、燃えかすだけが残るわけではなく、まだ再利用できるプルトニウムとウランが残っている。そこで、ウランを有効利用するために、使用済み燃料を再処理して取り出したプルトニウムとウランを混合してつくったものがMOX燃料である。
ただし、ウラン新燃料に比べ放射能が高いため、燃料の製造については遠隔操作化を行い、作業員の不要な被曝に十分配慮して行う必要がある。また、それゆえに発電にかかるコストも通常のウラン燃料よりも高くつく。

組成

軽水炉型の原子力発電所で用いる通常のウラン燃料が、燃えにくいウラン238(約96%)と燃えやすいウラン235(約4%)から構成されているのに対し、MOX燃料は、ウラン235のかわりに、プルトニウムを約10%使用し、残りの約90%に天然ウランまたは劣化ウランを使用する。
実際には、二酸化プルトニウムの粉末と二酸化ウランの粉末を混合してセラミック状に焼き固めてペレットにし、このペレットを金属の管に入れて燃料棒を作る。この燃料棒を束ねたものが燃料集合体になるが、これを軽水炉で燃やして発電を行う方法をプルサーマル発電という。

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