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MOAB

(サイエンス)
もあぶ

アメリカ空軍が開発した超大型爆弾。MOABとはMassive Ordnance Air Blastの略。

「Mother Of All Bombs」というのは関係者が頭文字を合わせてつけた俗称。

全長約9m、重量は21500lb(9752kg)と10t近い。戦闘攻撃機や爆撃機ではなく、C-130輸送機から投下する。投下後はGPSとINSにより誘導される。

投下後は地表近くで炸裂して爆薬を一帯に散布し、直後に点火して大爆発させ、火炎と衝撃波で目標(敵の部隊、施設、地雷原等)を破壊すると考えられる。その重量の84%が爆薬と推定されている。爆薬はトリトナル爆薬(TNT火薬とアルミニウムを混合したもの)という説とスラリー爆薬という説がある。

2002年に開発に着手され、2003年3月11日に実弾投下実験が行われた。爆発すると高さ3000mのキノコ雲が立ち上がった。

通常兵器としては最大級、すなわち核兵器に次ぐ破壊力を持つとされ、半径12.6kmに影響を及ぼすとの報道もある。

なお、同爆弾が実戦で使用された例はない。「過去にアフガニスタンで使用された」といった説があるようだが、これはサーモバリック爆弾BLU-118/Bが2002年3月3日に投下されたことが誤って伝えられているものと推測される。

参考資料:『軍事研究』2003年5月号

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