1950年代、朝鮮戦争でAK47の威力に驚いたアメリカ軍は歩兵の主要火器を更新することとなった。そこで、当時制式小銃だったM1ガーランドをベースに、フルオート機構とそれに伴う多弾倉化、新型弾である7.62mmx51を採用したM14を開発した。
1957年にアメリカ陸軍に制式採用されるが、7.62mmの大口径弾はフルオート射撃時の反動が大きく、射撃時の制御が非常に難しかった。さらに1960年代より始まったベトナム戦争のジャングル戦では、M14の長射程は視界が遮られてしまうため意味をなさず、長銃身ゆえの取り回しの悪さが大きなデメリットになった。また前述のフルオート時の制御難は、近接戦闘を苦手とした。
これに慌てたアメリカ軍は、高速小口径弾用の銃として新規開発中だったM16を急遽制式採用する事となる。
しかし海兵隊や特殊部隊などでは、M14の構造的な堅牢さを好むなどして、部分的に引き続いて使用されることとなった。
ベトナム戦争終結後、正式の座をM16とその系列たちに譲ることになるが長距離射撃能力に関してはやはり装薬の多さや口径差などがモノをいい、狙撃型のM21や近代改修モデルなどが存在し未だその命脈は絶たれていない
全長:1125mm
重量:4.59kg
口径:7.62mmx51
装弾数:20発
製造国:アメリカ