9月17日(日)の日経新聞に、松浦武四郎のことが大きく紹介されていた。松浦は幕末の探検家で、北海道の命名者である。北加伊道という名前を提案した。それは、「日本の北にある古くからのアイヌの人々が暮らす広い大地」という意味である。それをもとに現在の北海道という名前が生まれたのである。この鉄の脚を持つ人は、日本中を歩き続け、そしてそこで得た見聞を詳しく書き続けた。この人のことは2011年に京橋のINAXギャラリーで、「幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷」展で知った。 優れたフィールドワークと報告があって、初めて探検の名に値する。松浦武四郎はまさに探検家として、『近世蝦夷人物誌』など膨大で詳細な記録を残…