少女時代 韓国4thアルバム 2013.1.1リリース
前作「The Boys」から1年半ぶりの韓国でのCD作品。韓国国内の作家や海外の作家を迎えて制作するスタイルは前作と同じで、これまで通りEDMやモダンR&Bを基調にした楽曲が多い。
新境地曲の表題曲「I Got a Boy」と08年にレコーディングされていた蔵出し曲「Dancing Queen」をダブルリード曲とした10曲が収録されている。なお、前作同様に日本リリース楽曲の韓国語バージョンが収録されており、今回は日本2ndアルバムに収録されている「Boomerang」の韓国語バージョンが入った。他にもメンバーが作詞に携わった楽曲もある。
今回の表題曲は前作「The Boys」同様にユ・ヨンジンと海外作家の共同制作の形で制作された。ただ今回はヒップホップ色が強かった前作に比べるとポップめのテイストとなっている。楽曲は5種類の異なるサウンドを組み合わせており、最初はテンポ遅めでヒップホップ的な曲調だが1サビ直後にアップテンポに変わり、再び遅くなった後はパワフルに歌い上げるパート、また早くなって終わる。このように曲調が合計で3回も変わるため、一般のEDMやポップスに比べると親しみにくい印象があり、挑戦的な楽曲といえる。
楽曲だけでなく、パフォーマンス面においてもそれまでの「女性的な統一感」というイメージからそれぞれの個性が強く出たヒップホップ系のスタイルになっている。今までに比べて振付が激しいため、少女時代にとっては初のスニーカー着用でのパフォーマンスとなった。
デビュー2年目の2008年にレコーディングされ、ミュージックビデオも撮影されていたものの諸般の事情でお蔵入りしていた楽曲で、約4年の歳月を経てついに音源化された。実はこれは2008年にDuffyが発表した「Mercy」を韓国語でカバーしたものである。歌詞は大幅に変わっているものの、サウンド面では原曲の面影が残っている。外国語楽曲のカバーはこれが初である。