HDS-R(Hasegawa Dementia Scale-Revised: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール)とは、簡易的に対象者の認知能力/見当識を検査するテストである。(改訂長谷川式簡易知能評価スケールには表記の揺らぎがあり、長谷川式知能評価スケール等と書かれる事もある。)
点数は30点満点で、これで20点以下の点数となると認知症等の疑いがあるとされている。
実行時間は3〜5分程度で行える。
臨床心理・神経心理検査に該当するテストであるが、保険診療においてはその費用について基本診療料に含まれている項目とされており(平24保医発0305-1)、別に算定出来ない*1。
この様な簡易なテストであるが裁判所でも利用される歴とした認知能力/見当識/意思能力の判断指標であり、家庭裁判所に提出される成年後見制度関係の書類においてはこのテストの結果を添えるのが一般的な形となっている。
*1:実行しても費用が発生しない。つまり無料でテストを実施してもらえるのである。勿論結果証明書の発行となると話が別であるが(医証、つまり診断書に相当するものの発行となるので費用が発生する事がありうる。)。
参考:D285 認知機能検査その他の心理検査 | 平成26年診療報酬点数表 | しろぼんねっと