最近(2023-06)の記事「双線形写像集合関手の表現可能性とテンソル積の普遍性」において、2つの有限次元ベクトル空間 $`A, B`$ からの双線形写像集合を対応させる共変関手 $`T_{A, B}(\text{-})`$ の表現対象がテンソル積空間 $`A\otimes B`$ になる、という話をしました。だいぶ昔(2016-08)の記事「テンソル積の作り方」では、2つのベクトル空間(2016記事では有限次元性は仮定してないですね) $`A, B`$ から作った“とある圏 $`M_2[A, B]`$”の始対象としてテンソル積空間を特徴付けています。どちらの方法でもベクトル空間のテンソル積空…