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G36

(一般)
じーさんろく

旧式化した7.62mm×51弾を使用するG3ライフルに変わり、1996年にドイツ軍に制式採用された5.56mm×45弾(SS109)NATO弾を使用するライフルの名称。H&K(ヘッケラー&コッホ)社内での正式名称は「HK50」

それまでのH&K社製銃とは一線を画し、機関構造をH&K社の特徴であるローラーロッキングによるディレイドブローバックから、現在の主流であるシンプルなターンボルトロッキングとガスオペレーションに変更し、フレームはプラスチックを多用することにより軽量化を図っている。他にも30連マガジンを半透明にして残り弾数を一目瞭然にし、連結具を標準装備させクリップ無しにマガジン同士の連結を可能としている。また、ストックも従来のH&K社のそれとは違い折り畳み式となっている。

照準には等倍と2.5倍の切替可能なコリメーターサイトをキャリングハンドルに付属させており、必要に応じてだが夜間射撃用のナイトビジョンサイトなどを装備することも可能となっている。
一部モデルでは上記キャリングハンドルに変わりロングマウントレールに簡易ピープサイトを搭載したモデルも存在し、これによりダットサイトやナイトビジョン等の各種光学機器の搭載を可能にしている。
生産性も高く、安定した精度を維持しつつも「ジャムを死語にした」と云われるほど動作不良のない、シンプルながら優れた性能を持っており、それ故にドイツ国内以外でもスペイン軍が制式採用し、その他世界各国の特殊部隊等で採用されている。

G36はウェポンシステム思想の上に成り立っており、バレルやキャリングハンドル等の交換のみでアサルトライフル、カービン銃、分隊支援火器等に簡単に変えられ、これによりパーツ類の共用によるメンテナンス及び修理の簡易化やコスト削減などに大きく寄与している。また、G36は形状や使用用途により様々な派生型が存在しており、通常型である20インチバレルのG36(輸出仕様はG36E)の他、銃身を14インチまで短くしたG36K、さらに9インチまで短くしたG36C、バイポッドを装備しドラムマガジンにも対応した軽機関銃版のMG36、スポーターモデルとしてアメリカの法規制に合わせたサムホールストックのSL8などがある。

テクニカルデータ(G36E):

全長(伸長時):758(999)mm
銃身長     :480mm
重量      :3.43kg
口径      :5.56mm×45弾
総弾数     :30+1発
発射速度   :750発/分
初速      :850m/s
発射形式   :S/F

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