1980年から1997年に活動したイギリス、スコットランドのロックバンド。
当時、ジョイ・ディヴィジョン、バースデー・パ−ティー、セックス・ピストルズ、スージー・アンド・ザ・バンシーズの影響を受けており、コクトー・ツインズというバンド名は、シンプル・マインズの初期の未発表曲に由来。1982年に4ADからリリースされた彼らのデビュー・アルバム "Garlands" は、続くシングル "Lullabies" とともに直ちに成功を収める。
Cocteau Twins の1984年のアルバム Treasure に収録された10曲は、すべて人または神の名前が曲名タイトルになっていると言われています。 この時期のCocteau Twinsのサウンドは、ローファイなドラムマシーンにザラザラした感触のRobin Guthrieのギター、そしてElizabeth Fraserのファルセットと地声を組み合わせたヴォ―カリゼーションをメインとしたドリームポップで、エフェクト類で加工されたサウンドであってもどこか生々しさを感じさせる不思議な音楽でした。 この「Lorelei(ローレライ)」はアルバムの中では最もポップなメロディで聴きやすい曲だと思…
Sugar hiccup / Cocteau Twinsシュガー・ヒカップ/コクトー・ツインズ Sugar hiccupHiccupSugar hiccup甘いしゃっくり、しゃっくり Makes the earth toss and tumble,sugar hiccup大地が寝返りをうつ甘いしゃっくり Heavens curtsey and bow,sugar hiccup天国がお辞儀する甘いしゃっくり Makes it pink, soft and smooth,sugar hiccupピンクに、ソフトに、なめらかにする甘いしゃっくり Sugar hiccup while she reel…
Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)の1988年のアルバム Blue Bell Knoll 収録の曲。 私がコクトー・ツインズを初めて聴いたのは傑作として評価の高いアルバム Treasures だったのですが、ヴォーカルのElizabeth Fraserの美声と流麗なメロディーはに反して重厚で荒々しいゴシック調のサウンドがちょっと聴いてて疲れる感じもありました。でもこのアルバムは全体的にやわらかさが増して聴きやすいサウンドになっていて今でもお気に入りです。 Cocteau Twinsのサウンドは基本的に、Robin Guthrieが作り出すエフェクト処理がかかりまくったギターサウン…
Cocteau Twinsの活動時期に公式にカバーを発表するアーティストは王菲ぐらいだったけれど、21世紀になって動画投稿サイトが現れ、そこでの演奏について著作権の問題もクリアになり(投稿サイトが包括契約している)、今ではカバー曲が数多く投稿されている。www.youtube.com上記でカバー曲のトップがHaley Blaisによる'Pearly Dew-drops' Drops'。ウクレレなどアコースティックな楽器で演奏していて、バンドのオリジナルとはまた違った趣になっている。www.youtube.com日本ではさらにヴォーカロイドのムーブメントもあった。と思って探したところ、雪歌ユフの…
楽器ができないので普通の人が気づくであろうことに今頃気付いたりすることがある。"Heaven or Las Vegas"の9曲目のこの曲。ギターが終始アルペジオで入ってる。途切れない。「コードを1音ずつ弾くアルペジオとはこれのことか」と分かったようなことを言ってみる。イントロはアルペジオのギターとベースとフィードバック奏法のギターがからみあっていて、もうここだけでCocteau Twinsと分かる。さらにLizのヴォーカルが乗ってくる。そして歌詞はよく分からない。ベースがはっきりメロディを奏でているのもいいなと思うのだけど、これをどう評したらいいのかがまだ分からない。www.youtube.c…
このブログは2024年4月14日に開催された「ヴィジュアル系とシューゲイザー」というトークショー鑑賞に際し、トークショーの内容とは別に、以下の個人体験などを書き綴った雑記です。 自分が10代で味わったLUNA SEAを経由したシューゲイザー私的体験記 近年の海外の若い世代のTikTok発祥のシューゲイズ・ムーブメントによって、語られる機会が多くなったシューゲイザーの定義や議論の概要 近年語られるシューゲイザーの定義とLUNA SEAとを照らし合わせて感じたこと 最後にトークショーの感想も簡潔に記載してます。 1.LUNA SEAを経由した私のシューゲイザーとの出会い My Bloody Val…
何このサムネ…?*1 続きです。作ったリストを聴き返してて「あれっ、これコーラスじゃなくね…?フェイザーじゃね…?」「ディレイじゃね…?」などとなるたびに楽曲を入れ替え続けてきたこのシリーズも一旦終わり。最後までコーラス漬けな記事になったと思います。 前編では、自己都合*2で変な場所で切ってしまったので、おまけとして「コーラスがたくさん聴けるアルバム」のリストも作りました。10枚あります。 前編はこちら。 ystmokzk.hatenablog.jp *1:Fire Alpacaとマウスで1時間程度格闘して出来たのがこれ。結局なんだこれ…。 *2:2月中に1個くらい投稿したかったから…。
今日はスミスのクイーン・イズ・デッドだな、という時がある。あのブラーですらアメリカじゅうをツアーで回らされて苦労した時期があったんだから、ましてやわたしの人生のなかで苦労する時期が無いはずがない。FLat7『Sweet Glow of Silence』を聴いていて、Cocteau TwinsがやらなかったCocteau Twinsと言いたいくらいコクトーそっくりの音とボーカルで構成されている、と思って調べたら、まさかのRobin Guthrie本人、加えてかのKevin Shieldsまで参加している作品だった。昔のわたしのブログ記事を見返して、けっこう面白いと思った。真剣になると面白くなくな…
1992年ごろに活動してセルフタイトルEP一枚と数曲を残して解散したアリゾナのバンド、firecrackerには、のちにSoul Whirling Somewhereとして始動するMichael Plaster氏が在籍していたらしい。firecrackerは4AD系譜の耽美ノイズロックを鳴らしていて、確かに両プロジェクトに通底する美学がある。イギリス・イプスウィッチのバンド、Bleachを聴きながら納豆をかき混ぜたら、食欲が減退した。「性犯罪者」「ロリコン」を意味する"nonce"という言葉を知った。 I was talking to a couple of Brits last night …
3月 気付けば3月。どこにも行かず寝ていただけ。何も考えたくない。 書くことが無さすぎるので開幕これでいきます。これ本当に凄い。 といってもまだ怖くてトラック1しか聴けてない。恐らくかなり有名なASMRらしく、この辺りの界隈の方達からすると何を今更…という作品の話題なのかもしれないが、えっちな感じのASMRに今まであまり触れたことが無かったので衝撃だった。「初めて会った女の子と最初からアホほどイチャイチャ。」←文面通りですごい。ずっとキスしてる。ただトラック2というか2日目からもうセックスらしくて怖い。前にどこかで書いた気がするが、(視覚情報として)セックスがやや怖いので一抹の不安はある。そん…
今回はコーラスについて書きますが、コーラスって単語もまたいろんな音楽的意味があってややこしく、みんなで合唱とかハーモニーするとかのコーラスもあるし、曲展開をAメロ・サビと言わずにヴァース・コーラスって言う用法もあるし、なんか日本だけなのか歌の1番までをワンコーラスとか言っちゃったりするし*1、ややこしいですね。。 今回取り扱うのはエフェクト、特にギターに掛けるエフェクトとしての“コーラス”についてです。あのなんか、プルっとしてたり、ドロっとしてたりする、アレです。なんとなく40曲ほど実例っぽいのを用意してプレイリストにもしたので、それも用いながら見ていきます。長くなるのが覚悟されたことおよび1…
この手の記事はいつもサムネ画像をどうするか悩む…今回はもういいやって感じで25枚のジャケットそのまま出し。 2023年はとっくに終わり、新年早々地震に空港の衝突事故にと全然おめでたくないことばかり起きている状況ですが、この2023年中に書きそびれたものが2024年最初の弊ブログの投稿となりそうです。いささか周回遅れ感は否めませんが、書かないのもアレなので書いておきます。今回は遅れた分、2022年の20枚から5枚だけ増やして25枚としましたがまあどうでもいいですね。上のサムネ画像は単純にA→Zの順番で並べただけなので順位とは無関係です。 過去の弊ブログ年間ベストはカテゴリーから見てください。今回…
ドラマを観ていたら、若者が中年くらいの人に重いものを渡すときに「あ、これ重いっすよ、大丈夫?」みたいなことを口走っていて、こういう瞬間ってあるよなあと思った。物体の重さからくる気遣い。アドリブというか、無意識に演者の口をついたのだろうか。あらかじめ台本に書いてあることだとしたら、もっと凄い。そのリアリズムを見逃さずに明文化できる人はなかなかいないと思う。デヴィ・スカルノは思想面でかなり一貫したスタンスを取っていて、一概に肯定も否定もできないが、その強固さ自体は、自分の思想を持とう、と思わせてくれる。風呂掃除を丁寧にするということはかなり良いと気がついた。最近だと、風呂にスプレーをかけて待つだけ…
今年もこの季節になりました。2023年はこれをやらなきゃ終われないということで、一足早いですが俺の年間ベストを発表します。去年は20作品でしたが、今年は50作品あります。それではやっていきましょう。 50. Young Fathers / Heavy Heavy 世界の何処を探しても痕跡は無いけど、でも確かに存在する原住民族が樹海の奥深くで怪しげな儀式を小気味よく踊りながら執り行ってるのを眺めてるような、そんな感覚を覚える。色々な楽器が鳴ってるのに妙に音に迫力が無いのが逆に怪しさを際立たせてるんだけれども、そこに儀式を眺めてる者を追い出すような警戒心はなく、「お前もこっちに来い、共に楽しもう」…
7:00-10:00 WONDERS! (平野聡) SPECIAL OTHERS / Good morning Cleo Sol / Go Baby Hwyl / 暮らし Green Day / Brain Stew (The Godzilla Remix) The Beatles / Now And Then Bar Italia / My Little Tony UNICORN / 開店休業 Mrs. GREEN APPLE / ケセラセラ 10-FEET / Re方程式 中納良恵 さかいゆう 趣里 / ハッピー☆ブギ 上々颱風 / 秋刀魚の唄 幽体コミュニケーションズ / ミュヲラ Fa…
Alyans(Lenta.ru 『「私たちはとてもふわふわしていました」30 年後、全世界がソビエトのロマン派について知りました。アライアンスは突然の名声についてどう思いますか?』より ロシアのロックの「正史」「総論」みたいなものは大体書いたと思うので、今後は「各論」のようなものを書いていきたいと思う。 ソ連時代の80年代にロック革命が起きた事は「ソ連時代のロック」の記事で書いたが、この記事で扱ったのは(ツォイが死亡したので解散したKinoを除いて)90年代以降もメインストリームで商業的に成功したバンド達である。これらのバンドはパンク/ニューウェイブ出身者が多いが、よりロシア国内で受け入れられ…
ツジコノリコ『ハードにさせて』が良かった。"ぺんぎん"という曲が特によい。この人と竹村延和がコラボした『EAST FACING BALCONY』というアルバムのCD、名古屋のバナナレコードでも、近隣のハードオフでも見かけたのに、なんとなく買わなかった。買っておけばよかった。How Do Iというデンマークのバンドの音楽が、なかなか気になる。「初期はシューゲイザーっぽかったが途中でエレクトロ化する」を1990年代初頭にやっている。『Pluto』というアルバムの、遠い土地から、無自覚に渋谷系にコネクトしてしまった感がおもしろい。93年作。Röövel Ööbikの『Psychikosmos』という…
こっちの方が美味しい、とかの「方」とお困りの方、とかの「方」が二つとも出てくる文章を書くときにどちらかは平仮名表記に改めて読みやすくする、みたいな、文章の書き方の些末な部分で人を見てしまうときがある。べつに書く文章が読みづらいから侮蔑するとかではないのだが、そういうところを厳密に、書き言葉では「してる」より「している」を採用するような人のほうがどうしても私の性には合っている感じがする。アイドルは偶像なので、現象としてぼやっと眺めているくらいがちょうど良い。The Veldtの初期音源がリリースされるという噂があってアツい。1980年代から活動するオブスキュア・シューゲイズ・バンド。Coctea…