BD-RはBlu-ray Disc Recordable Formatの規格にあわせて作られた Blu-ray Disc の一度だけ書き込み可能なメディア媒体。
1層のメディアと2層のメディアあり、2層のメディアはBD-R DLと呼ばれる。
初期の段階では1層では23GB/25GB/27GBの規格が作られたが、BD-ROM(Video)の普及にあわせた段階で1層25GB/2層50GBに統一された。
読み込み専用メディアとしてスタートしたCDやDVDと異なり、Blu-ray Discは最初から書き込み用途のことを考えて開発されたため低反射率でも読むことができメディアの低コスト化が可能で、Blu-ray Discドライブのほとんどが書き込みにも対応している。また、DVD-RAMで好評だったため、BD-R/BD-REではDVD-Rで必要だった書き込み時のファイナライズ処理が不要になっている。
メディアは一見してVideo用とDATA用のメディアが別のものとして販売されているように見られるが表記(時間表記と容量表記、デジタル放送マークの有無など)が違うだけで著作権保護対応などの中身は同一であり、そのため、DATA用メディアでもデジタル放送などの録画に使用することができる。
ビデオカメラ用に8cm媒体も発売されている。
現在のメディアでは無機系色素が使われているが、LTH type といわれるDVD-Rと同じ有機系色素を使ったメディアも2008年2月26日より発売されている。これによりメディア価格を下げることができるといわれているが、原価はどちらも高価なものなので、無機系の製造工程も簡素化されていることから設備や生産数にかかる費用の差として現れることになる。LTH typeは初期段階から想定されていたが、記録方式が従来(HTL type)と異なるためドライブ側でも対応確認が必要であり、未対応ドライブ(主にBD-R Ver.1.2未対応ドライブ)では使用できない。
LTH type(最大2倍速)はHTL type(最大4倍速)より低速であり、初期においては1層(25GB)のみの対応となるが、将来は2層化以上の実現も可能。
従来のHTL typeメディアと間違えないよう、パッケージなどには表記の工夫がされている。