alice coltrane translinear light impulse時代のコルトレーンを聴くには覚悟が求められる。だからめったに聴かないのだけれど、ふと耳にするときがあって、宗教的深遠さに圧倒されおのずと内省的になる。アリス・コルトレーンの遺作となったこの作品もそんなコルトレーンの磁場にあるのだけれど、意外と聴きやすい作品になっている。ラヴィ・コルトレーンのテナーも良い。 いちばんの聴きどころはなんといってもチャーリー・ヘイデンの重厚なベース。いつもゴムのようなビヨンビヨンという感じのチャーリー・ヘイデンのベースが、こんなに凄い音でとらえられた作品はないのではないか。チャーリー・ヘ…