74式戦車は、61式戦車の後継として開発された陸上自衛隊の第2世代主力戦車。
1964年から試作に着手し、1次、2次施策を経て、1974年に仮制式および制式採用され、1989年までに873両生産された。
2011年から10式戦車が本格的に量産されるのとともに退役が進み、2014年3月時点では現役車両は200両程度にまで減少した。
主砲にイギリスのヴィカーズ製105mm戦車砲L7A3*1を装備、レーザー測遠機、弾道計算機、砲安定装置等を持ち、当時としては最高レベルの正確かつ迅速な射撃が行えた。
エンジンは空冷10気筒ターボディーゼルで、足回りに油気圧懸架装置を持ち、前後左右の姿勢変換を行うことができるのが特徴*2で、路上、路外走行性能に優れている。
また、潜水渡渉も可能で、低姿勢でもあり、優れた防護力を有している。
なお、1993年に改造型が4両製作されたが、コスト的・国際情勢的に見合わないという理由でキャンセルされ、近代改修化らしい改修もされないまま現在に至っている。
防衛庁技術研究本部
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