今日、印刷会社から見本誌が1冊だけ届きました。20ページには、お母さんの原稿「大切なものは、目に見えないもの」と、あなたの描いたイラストがサイン入りで載っています。加古隆さんの帽子、ですね。いつもは毛糸みたいなふんわりしたタッチなのに、今回は少し力強い線に見えました。 8月の初旬までメールで近況を知らせてくれたり、原稿についてやり取りをしていたのにね。いつも家族のことや、私の健康のことを気遣ってくれる思いやりのある文面でした。にもかかわらず、事務的な応対しかできなかったことを後悔しています。ごめんなさい。 あのあとすぐ、あなたは家で倒れ、数日間、病院で眠りについたまま旅立っていきました。お母さ…