1981年(昭和57年)から製造された、直流近郊型電車の系列。
当時、「旧型国電の宝庫」として名高かった飯田線であるが、それらの旧型国電の多くが戦前製(80系電車は戦後製)であり、老朽化が進んでいたことから、105系電車をベースとした新性能電車の投入による旧型国電の置き換えがが検討され、その結果、飯田線に投入されたのが、この119系である。
クモハ119が33両、クハ118が24両、合計57両が製造された。
119系は、伊那新町駅付近で雨による土砂崩れが起きており、そこに乗り上げたR4編成が脱線転覆事故を起こし、乗務員1名、乗客3名が軽傷を負った。
その後、EF58による牽引で浜松へ回送された。2006年解体。
R4編成が事故廃車された後、5000番台のE3編成がR8編成に改造され、手動ドアが半自動ドア化された。
置き換えられた車両のうち、2両編成×3本がえちぜん鉄道に譲渡され、同社7000系となって2013年2月から運用されている。
えちぜん鉄道のコーポレートカラーをまとい、トイレが撤去されたほか、足回りでは制御方式がVVVFインバータ化された。