民俗学者 (1915−94)
大正4年(1915)、大阪府高槻市生まれ。昭和6年(1931)11月、旧制姫路高校時代に柳田国男の講演を聴く。昭和9年(1934)、京都帝国大学国史学科入学。西田直二郎のもとで文化史学を学ぶ。昭和12年(1937)卒業(卒業論文「中世商工階級の一考察」)。その後、中学・高校の教諭として同志社中学校・府立鳳中学校・府立春日丘高等学校・府立池田高校などで奉職。
昭和9年、澤田四郎作らによる「大阪民俗談話会」に参加し、のちの「近畿民俗学会」ではその中核メンバーとして活躍する。関西を中心に各地で民俗調査をおこない、なかでも雨乞習俗の研究を生涯のライフワークとする。平成6年(1994)逝去、享年79歳。
『日本の民俗 大阪』(1972)
『雨乞習俗の研究』(1982)
『雨の神―信仰と伝説―』(1984)
『盆行事の民俗学的研究』(1995)
高谷が生前に収集した民俗資料・歴史資料は、1999年度に園田学園女子大学(尼崎市)が寄贈を受け、同大学で「高谷重夫収集民俗資料」として収蔵し、調査・研究がすすめられている。
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