◯モノづくりからIT金融へ 資本主義は、20世紀末には、もう行き場を失っていました。その結果、先進国では、交易条件も悪化していったのです。 交易条件とは、輸入財1単位当たりに対する輸出財1単位当たりの価格です。財を1単位輸出したときに、何単位の財を輸入できるかを表した指標です。 新興国の経済成長による需要増加や投機資金の流入などを受け、資源である輸入物価が上昇して、一方、それを加工した輸出品の価格が上がらないのです。 つまり、モノづくりでは、もはや、利益が得られなくなったのです。 このほどのウクライナ危機でも、日本は、この交易条件を著しく悪化させていますね。 そこで、アメリカは、ITと金融に重…