ノーラン監督の映画「オッペンハイマー」が、アカデミー賞をとった。核戦争の危機が迫っていることへの危機感がにじみ出ている。プーチンがまたも核兵器の使用に言及している。第三次世界大戦前夜の空気が漂い始めた感じだ。 以前も、このブログに書いた,渡部良三の「歌集 小さな抵抗」を再びここに書く。 1900年、内村鑑三39歳、彼は無教会キリスト教を説いた。日露戦争前夜だ。鑑三の呼びかけに応えた東大生の政池仁は、山形県の山村に布教に入った。無教会キリスト者になった渡部良三の父は政池を支えた。政池は、1936年、非戦論「キリスト教平和論」を刊行した。 渡部良三は1922年に生まれ、1944年1月、学徒出陣で、…