仏と菩薩と聖声聞と独覚との過去現在未来のすべてに礼拝し奉ります。 それでは、第二章の「方便品」を、ご一緒に読んでいきましょう。 今回で、第二章の「方便品」の最後になります。 維摩居士の説法の続きです。 「かくの如きの無量清浄の法より如来の身を生す。 諸の仁者(ひとびと)よ、仏身を得て一切衆生の病を 断ぜんと欲せば、まさに阿耨多羅三藐三菩提心を 発すべし」と。 かくの如く、長者維摩詰は、諸の疾を問う者の為に、 応(かた)の如く法を説きて、無数千人をして皆 阿耨多羅三藐三菩提心を発さしめき。 阿耨多羅三藐三菩提とは、サンスクリット語の anuttara-samyak-sambodhi(アヌッタラー…