渡辺淳一の小説のドラマ化作品。日本テレビ系で、毎週水曜日22:00より放送。主題歌はB'zの「核心」。ロケ地の式根島で製造されている島唐辛子も、「美琴島 島唐辛子」として発売中。
伊豆諸島にある過疎の島・美琴島は医師不足に直面。診療所所長の村木英次は、事務員・相川三郎を違法覚悟で後任の意志として育てようと、手術に立会い指導していた。周りは三郎を白眼視するも、看護師の鈴木明子だけは彼を密かに応援。
ある時、三郎は美琴島に旅行に来ていた女性・田坂亜希子と出会う。その夜に、彼女が子宮外妊娠で診療所に担ぎ込まれ、無免許の三郎しか執刀医がいないと言う状況になってしまった。明子たちの協力もあって、彼女は命の危険を脱することはできた。それがきっかけに、三郎、二人のアキコらの運命の歯車が大きく回ることになる。
田坂亜希子の父で田坂総合病院院長・雄一郎は、破格の条件で三郎を外科医として迎えるとともに、娘の婿養子として田坂家に入るように説得。亜希子を選んだ三郎は、誰にも知られることなく美琴島から去っていった。同時に明子は三郎の子供を身ごもっていることを知るも、彼に知らぬ間に捨てられたことに気づき、奈落の底に叩き落とされてしまった。
田坂総合病院では、三郎が無免許医であることは誰も知らない。彼の入局早々に野上正樹から、政界のVIPの執刀を勧められた。彼はそれを引き受け、見事な手際で成功させ、正式に亜希子と結婚し副院長にまで昇格。今まで三郎が無免許医であることをひた隠しにしてきたが、明子の田坂総合病院への就職、高岡の東京移住なども重なり、彼を取り巻く状況はさらに大きく変わり始めた。