〈阿倍仲麻呂と安南都護府〉 阿倍仲麻呂は7世紀末か8世紀初めに生まれ、遣唐使の一員として唐に留学。科挙に合格し、玄宗の信頼を得て高官になった。日本に帰ることを望みながら長安で没した。帰国をめざしたものの遭難した船旅に出発した際に「天の原 ふりさけみれば 春日なる みかさの山に いでし月かも」と詠んだ。
中国名は朝衡、中国の詩人の李白・魏萬・王維・儲光羲・趙驊・包佶たちとの親交がある。
大和政府と蝦夷の戦いといえば「坂上田村麻呂」が有名ですが、それよりも200年ほど前に蝦夷と戦った人物がいました! その名も阿倍比羅夫(あべのひらふ)です。 日本の火祭り青森ねぶたより
2024年になった。 元旦にNHKでお遍路特集のような番組をやっていた。何番目かのお寺で「こちらは夜のお参りも人気です」という紹介。夜、登った月が山にかかる感じが素晴らしいそうな。弘法大師もこの風景を見ていたのかなと思って、さらに思い出すのは「三笠の山にいでし月かも」、阿倍仲麻呂。以前にも少し書いているけど。 NZに住んでいる当時、自分も少し似たことを考えたことがある(自分の場合は、ちゃんと故郷に帰れたけど)。ちょうど、その時は何十年に一度のなんとかスーパームーン(最近は〇〇ムーンが多すぎて分からないし、ありがたみが無くなった)。結構世界的にフィーバーだったと記憶している。なにせNZでも騒いで…
間もなく源氏は本官に復した上、 権大納言《ごんだいなごん》も兼ねる辞令を得た。 侍臣たちの官位もそれぞれ元にかえされたのである。 枯れた木に春の芽が出たようなめでたいことである。 お召しがあって源氏は参内した。 お常御殿に上がると、 源氏のさらに美しくなった姿を あれで田舎住まいを長くしておいでになったのかと人は驚いた。 前代から宮中に奉仕していて、年を取った女房などは、 悲しがって今さらまた泣き騒いでいた。 帝《みかど》も源氏にお逢いになるのを 晴れがましく思召《おぼしめ》されて、 お身なりなどをことにきれいにあそばしてお出ましになった。 ずっと御病気でおありになったために、 衰弱が御見えに…
【中古】天翔ける女帝価格: 4380 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 持統天皇の血統を継ぐ聖武天皇と、藤原氏出身の光明子の間に生まれた阿倍媛。同じ両親で待望の男子基親王は、幼いまま亡くなってしまう。 病弱で祈りと写経に没頭する父聖武天皇に会いたくて内裏の奥に忍び込むと、夜父聖武の番をする夜叉の姿があったが、それは神宿るものだけが見えると言われていた。母光明皇后からは神宿るものは幸いだけでなく、災いをも負うことになると諭される。そして同じく夜叉が見える異母姉の井上内親王からは、自分は皇后になり、阿倍媛は女帝になると予言される。 父聖武天皇も神が宿り、未来を見ることができる。聖武はやがて天皇にな…
七歳から夜も昼も父帝のおそばにいて、 源氏の言葉はことごとく通り、 源氏の推薦はむだになることもなかった。 官吏はだれも源氏の恩をこうむらないものはないのである。 源氏に対して感謝の念のない者はないのである。 大官の中にも弁官の中にもそんな人は多かった。 それ以下は無数である。 皆が皆恩を忘れているのではないが、 報復に手段を選ばない恐ろしい政府をはばかって、 現在の源氏に好意を表示しに来る人はないのである。 社会全体が源氏を惜しみ、 陰では政府をそしる者、恨む者はあっても、 自己を犠牲にしてまで、源氏に同情しても、 それが源氏のために何ほどのことにもならぬと思うのであろうが、 恨んだりするこ…
🌸🎼月夜の空中庭園 written by こおろぎ🌸 「ただ今まで御前におりまして、 こちらへ上がりますことが深更になりました」 と源氏は中宮に挨拶《あいさつ》をした。 明るい月夜になった御所の庭を中宮はながめておいでになって、 院が御位《みくらい》においでになったころ、 こうした夜分などには音楽の遊びをおさせになって 自分をお喜ばせになったことなどと 昔の思い出がお心に浮かんで、 ここが同じ御所の中であるようにも思召しがたかった。 九重《ここのへ》に霧や隔つる雲の上の 月をはるかに思ひやるかな これを命婦《みょうぶ》から源氏へお伝えさせになった。 宮のお召し物の動く音などもほのかではあるが聞…
2023年2月28日(火) 素晴らしい小説だった。 最後から2話、3話は、朝読んで泣いた。 あらすじ 遣唐使阿倍仲麻呂は唐の官僚登用試験の科挙に合格し、異国の地で出世を果たしていた。家庭にも恵まれ、妻の張若晴(ちょうじゃくせい)との間に翼(つばさ)と翔(かける)という双子の男児をもうけ幸せに暮らしていたが、天皇に仕えるという使命を果たすため、16年ぶりにやってきた遣唐使船での帰国を決意する。帰国の時が迫る中、遣唐使の同期である井真成(いのまなり)の死体が見つかる。不審に思った仲麻呂は同じく遣唐使の同期である吉備真備(きびのまきび)とともに真相の究明に動きだすが、そのさなか、日本国の歴史の正統性…
「そんなことから隣の家の内の秘密が わからないものでもないと思いまして、 ちょっとした機会をとらえて隣の女へ手紙をやってみました。 するとすぐに書き馴《な》れた達者な字で返事がまいりました、 相当によい若い女房もいるらしいのです」 「おまえは、なお どしどし恋の手紙を送ってやるのだね。 それがよい。 その人の正体が知れないではなんだか安心ができない」 と源氏が言った。 家は下《げ》の下《げ》に属するものと 品定《しなさだ》めの人たちに言われるはずの所でも、 そんな所から意外な趣のある女を見つけ出すことがあれば うれしいに違いないと源氏は思うのである。 源氏は空蝉《うつせみ》の極端な冷淡さを こ…
【阿倍仲麻呂 あべのなかまろ】(7番)古今集 羇旅・406 🌙天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に いでし月かも 〜広い空を振り仰いで眺めると、美しい月が出ている。 あの月はきっと故郷である春日の三笠の山に出た月と同じ月だろう。 阿部仲麻呂 あべのなかまろ( 701~770年) 若くして優れた学才を現し、仲麻呂十六才の時に留学生として唐に渡りました。 玄宗皇帝に仕え、李白や王維、杜甫らの著名人と交際。 三十年近くの滞在の後、 仲麻呂が五十一歳の時、帰国を願い出て帰路に着きましたが、 その途中で嵐にあい安南に辿り着きました。 阿部仲麻呂は後に再び長安に帰り、唐の地で亡くなりました。 この歌…
百人一首の七首目の作者は阿倍仲麻呂(仲麿)。 遣唐使として中国大陸に渡り、現地で重用されました。 任期が終わり、帰国の途についた時に詠んだ歌が百人一首に収められています。 ただ、残念ながら阿倍仲麻呂は帰国できなかったようです。 今回は阿倍仲麻呂(仲麿)について紹介します。 阿倍仲麻呂(仲麿)とは 時代背景 百人一首の歌 阿倍仲麻呂(仲麿)とは 阿倍仲麻呂は奈良時代の人。生年は698年とされています。没年は770年。 遣唐使として中国に渡ったのが717年なので、19歳で留学したことになります。 現地で科挙(唐の役人としての登用試験)に合格するほどの秀才でした。 753年に帰国の途につきますが、船…
「日本」の国号を公式に使い始めたばかりの717年、吉備真備(きびのまきび)や阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)ら557人が4隻の帆船で、難波(なにわ)の港(現・大阪市)から旅立ちました。その半数は船の漕(こ)ぎ手。目指すは最大の国際都市、長安(中国西安)でした。 玄宗皇帝が治めた唐の都はシルクロード交易で繁栄。中央アジアのソグド人、ペルシャ人、ムスリム商人のほか、日本、朝鮮半島、ベトナムなどアジア各地から多様な人々が集まっていました。 ほぼ20年に1度、海を渡った留学生の目的は最新の学問と技術、語学を学び、仏教や儒教の経典などを手に入れることでした。 真備は入唐(にっとう)から18年後、儒教全般にわ…
~隋書が、魏志倭人伝から邪馬台国を削除していた~ 2024.3.18. 殿岡 誠一郎 魏志倭人伝によれば、邪馬台国は「山島」にあった。この「山島」こそが、倭人伝のキーワードであった。このキーワードをもとに、邪馬台国探求の旅が始まる。邪馬台国は、九州の北部沿岸にある“山”の麓にあったのだ。しかも、倭人伝にいう邪馬台国は、後世の中国の正史からは完全に無視されている。倭人伝が邪馬台国としたのは、邪馬台という地名の誤記または誤認、だった。 一方、中国歴代の正史は、各時代の日本の都の所在地を示していた。外交関係を結ぶためには必須の情報であるから当然であるが、それにとどまらず、中国の史書は、日本の歴史をそ…
朝のルーティンのあと『鬼平犯科帳』のスペシャルを見ました。悪者をやっつける火付盗賊改めの活躍に気分スッキリ!プラス、時代劇には何かしら人情物語が絡んでいるのが面白いところ(^ ^) 次男がアルバイトに出かけたタイミングで思い切って奈良へ出かけました。いつものコースで商店街をぶらぶらしていたら、いつも見るだけため息の古道具屋さんで電気涼炉を発見!しかも三つも!先生もかつてこのお店に通って涼炉をひとつずつ抱えて帰ったとおっしゃってました。一割引きしてもらってひとつお買い上げ! 東向き商店街のコミュニティショップで祝蕾(しゅくらい)という山菜を発見。蕗のとうに似た木の芽?天ぷらで食べてみました。サク…
こんにちは。まぴこです。 学年1位4連覇中のさくらさん 前回こそ2点差でギリギリの首位でしたが その前には2位に20点以上の差をつけての1位を取るなど 同級生の間では、もはや異次元の存在となっているようです。 そんなさくらさんが、友達に言われて ちょっと嫌な気持ちになる言葉があります。 「勉強出来てズルい!」 これ、褒めてくれているのかもしれないんですけど… 言われた娘は 「えっ?私は頑張っているから出来てるんですけど?( ゚Д゚)」 って、思うみたいで。 さくらさん、別に何か特殊な能力を持っているってわけじゃないと思うんです。 ちなみに、本人の許可が出たので今日の漢字練習(テスト形式)の写真…
塚本邦雄(1920-2008年)は、第二次大戦後の前衛短歌運動の旗手としてよく知られる。 きっかけは、戦後まもなく歌壇・俳壇に対して突きつけられた「第二芸術論」(1946年)だった。これは短歌型文学の前近代性──日本的抒情、表現の狭小、「何を」より「誰が」詠むかを重視する解釈──を否定する評論であり、呼応する形で、塚本邦雄は「現代短歌」を模索し始める。 第一歌集『水葬物語』(1951年)は歌壇からは無視されたものの、三島由紀夫の激賞を受けた。1950年代から60年代にかけて塚本は、寺山修司や岡井隆らとともに、現代短歌の韻律・語法・情景を整備していくことになる。 その後1980年代に俵万智や穂村…
こんにちは。 第3話から随分と時間がかかってしまいました。 何とか4話ができました~!(^^)! 読んでいただけたら幸いです。 3話までをざっと解説します。 主人公は藤野広虫(後の和気広虫)ちょっとクセの強い女の子、13歳。 奈良時代、女官制度に則って備前(岡山県)から都へ出仕してきたらちょうど都は恭仁京へ遷都中。平城京に着いて早々さらに恭仁京まで歩かされるはめに。 道中、同部屋の女官と山の中で取り残され困っていたところどっかの貴族の若者に助けられ(←クイズの答え合わせがまだでした!もうすぐ出します)何とか到着! 翌日から広虫の女官生活が本格スタートし、所属は内侍司に決まり東院へ。 つまり皇太…
生きてます。 YouTubeで歴史上の登場人物のショートを見ていてて阿倍仲麻呂の紹介がありました。彼は日本人なのに科挙に受かるという天才です。日本に帰ろうとするも上手くいかず、唐に戻ることとなり、母国に帰る事なく亡くなってしまいます。 そんな彼が詠んだ詩 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 天を見上げると見えるあの月は、遣唐使になる前に三笠の山に登っていた月だったのだなあ という、かつての故郷にいた頃を偲ぶエモい詩でした。 これは、、まさしく俺が初の海外の喫煙所で夜に月を見ながら感じていた気持ちと同じではないか! 側から見れば馬鹿馬鹿しく思われるかもしれないが、人間の考…
今日の戯れ言 イーロン・マスクの影響 自分のバランスとビジョン 将来の夢と挑戦 Morning Method Affiamation Visualization Reading 稲盛和夫一日一言 ストア派哲学入門 366日の西洋美術 哲学者の言葉366 その他 Output Input ぼくのいい本こういう本 AI画像生成 今日の戯れ言 イーロン・マスクの影響 イーロン・マスクさんのオーディブルを聴いています。彼の考え方や人となりのほんの一部を知ることができました。表面的な情報だけではなく、深い部分を理解することが難しく、人との対話は複雑であることを感じました。また、バランスを崩すことへの恐れ…
今日(1月29日)は、午後から徳島大学の中国語があるので、予習をしている。今回は、『中国語で巡る「漢詩」と「三国志」の旅』の第6課、「興慶公園」(西安市)。この公園には奈良時代の遣唐使阿倍仲麻呂(698年~770年)の碑がある。この碑には仲麻呂の有名な歌「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」が刻まれている。阿倍仲麻呂の中国名は「晁卿衡」。李白の唐詩の中でも有名な「哭晁卿衡」(七言絶句)が教材だ。そこで李白研究者の松浦友久先生の「李白詩選」(岩波文庫)に登場してもらい、鑑賞した。 26日(金)は、阿波民報の残り120部を配布した。自転車に乗って配ったのだが2時間近くかかり…
律令国家の成立をどうやって教えるか 法隆寺夢殿 律令国家の成立をどうやって教えるか 1.板書 2.古墳について 3.聖徳太子の扱い 4.遣隋使・遣唐使について 5.律令制 6.歴史で取り上げるべき42名 7.取り上げない勇気とドラマチックに語る技術 律令国家の成立については、教えがいがありますね。 信頼できる記録がほとんど無い時代の歴史ですので、歪曲された歴史が巷に流布しています。そこをなるべくニュートラルかつわかりやすく講義をすすめるのは、教師の力量が問われるところです。 1.板書 板書02 日本史の2回目。律令国家の成立の板書はこれくらい。27行にまとめたので、16行2段で板書します。 2…
1 In effetti, Dentsu è colui che aiuta Asahi in questo gioco. 2 トップページ 3 日付毎(2024年01月02日) 4 It is a popular page yesterday, 2024/1/12. 5 朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。 6 すなわち、良き伝統があるからこそ、日本では「女性の権利」を過度に主張するような過激な「女権運動」は端から不要である 7 The world has finally found a face worthy of the Japanese who have …
1 トップページ 2 In effetti, Dentsu è colui che aiuta Asahi in questo gioco. 3 日付毎(2024年01月02日) 4 It is a popular page yesterday, 2024/1/12. 5 朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。 6 The world has finally found a face worthy of the Japanese who have led the world. 7 It was a top 50 searcher for the past week,…
1 トップページ 2 日付毎(2024年01月02日) 3 It is a popular page yesterday, 2024/1/12. 4 月別表示(2024年02月) 5 朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。 6 It was a top 50 searcher for the past week, 2024/1/12. 7 現実のイギリス これがマジで日常…「多様性」とか、バカも休み休み言え、ですよね。 8 中植はほとんど折り込み済みだろうが、本命はより大きな問題を抱えるとされる地方融資平台(中国の地方政府傘下にある投資会社)。 9 文明のターンテー…
犬との旅行プランナー🐶です。 犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。 奈良県橿原市在住で、普段、SNSで奈良県内明日香村、橿原市、桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。 近くに愛犬と行ったのに、見忘れた後悔を少なくなるようにを、モットーに書いています。 今回は、令和6年1月8日(月)に愛犬🐶と奈良県桜井市にある受験の神様の安倍文殊院に行ってきましたので紹介します🐶 受験シーズンになると多くの参拝者が安倍文殊院に合格祈願で足を運ばれます。 また、境内には縁結びの神様が鎮座する白山堂や干支が描かれた縦20m×横25mのジャンボ花絵など珍しいものが多くあるワンダーランド的なと…