銀林みのる 氏の小説。1994年第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞。多くの人がこの小説で鉄塔に目覚め、またひそかに鉄塔ファンであった人たちは太陽の下を歩けるようになる。
武蔵野線は現実に存在する東京電力の送電線路である。(「東京電力武蔵野線」を参照)
小説は新潮社から刊行され文庫にもなったが現在は絶版。古本は入手可能。
単行本版と文庫版とでは最後の章は大きく異なっている。
映画も異なる脚色がされているが、鉄塔を辿る ときめき がみごとに映像化されている佳作である。おおたか静流の歌もとても素敵だ。
夏休みも半ばを過ぎたある日のこと。5年線の美晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は〈武蔵野線75-1〉。新発見に胸を踊らせた美晴は、2歳下のアキラを誘い、武蔵野線を遡る。「オレたちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ」――未知の世界を探求する子供心のときめきを見事に描き出した新・冒険小説。(文庫版の裏表紙から)
詳しくは「映画 鉄塔武蔵野線」の公式サイト
鉄塔調査隊 http://www.actcine.com/tetto/
を参照。
映画版のDVDは発売中。
サウンドトラックCDもある。asin:B00005H0K5