SF作家、評論家。 1954年生まれ。福岡市出身。 父親は作家の石沢英太郎。 1979年、西南学院大学卒。第5回ハヤカワSFコンテストにおいて、「花狩人」にて第1席入選。 1984年、ハヤカワJA文庫「花狩人」刊行。 1989年、耽美小説家・山藍紫姫子氏を知り、やおいに目覚める。
日本SF作家クラブ所属
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ネタバレあります 上弦の月を喰べる獅子(上) 作者:夢枕 獏 早川書房 Amazon 上弦の月を喰べる獅子(下) 作者:夢枕 獏 早川書房 Amazon ハヤカワ文庫で読んだ。 まず、すこし残念だったことは、下巻で物語が失速してるように思えたこと。 後半は会話が主体になるんだけど、会話劇に耐えるほど登場人物に深みがないと思う。 獅子宮での問答に対する答えも、それまで何回も述べられていて今更感があったし、謎めかされていた二問目の問いと答えも、特段ハッとするものではなかった。 でもこれは、上巻が面白すぎたから、その反動でそう思ったのかも。 螺旋収集家と岩手の詩人の幻想的なモノローグから、謎の螺旋世…
ランキング参加中読書◆『ドローンランド』トム・ヒレンブラント ドイツ作家による近未来ハードボイルドSF。覇権国が一変し、ドローンによる監視が当たり前となったヨーロッパで、議員の殺人事件の背景にある巨大な陰謀を追う刑事が主人公。ヴァーチャル世界による犯罪捜査の描写に臨場感があるところが良かった。手堅くまとまった好作で、だれるところがあるわけでもないのだが、それでもボリュームが少なめにならなかったのかとは思ってしまった。 ◆『蒲公英王朝記 巻ノ二 囚われの王狼 』ケン・リュウ ケン・リュウによる中華歴史ファンタジー。刊行時に1巻を読んで、かなり話を忘れていたが、ようやく2巻読了。1巻が若い主人公の…
SF小説というジャンルに限っても、これまでさまざまな媒体でオールタイム・ベスト(以下、適宜ATBと略すことがある)のアンケートが行われてきた。この文章では、・〈SFマガジン〉2014年7月号(700号)・〈SFマガジン〉2006年4月号(600号)・〈SFマガジン〉1998年1月号(500号)・『SF本の雑誌』(本の雑誌社/2009年)・『SF入門』(日本SF作家クラブ編/早川書房/2001年)を中心に扱いながら、個別の作品というよりもどちらかというと読書と記憶の関係について個人的に思いをめぐらせていきたい。・投票形式の裡にひそむもの「国内長篇、国内短篇、海外長篇、海外短篇からそれぞれ5作を選…