1937年、東京都生まれ。文芸評論家、国文学者。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。 ハーバード大学イエンキン研究所客員研究員、プリンストン大学客員教授を歴任。神戸大学名誉教授。
著書『江戸文学の詩と真実』(中央公論社)、『江戸文林切絵図』(冬樹社)など。『「源氏物語」を江戸から読む』で芸術選奨、『江戸の歴史家』でサントリー学芸賞、『江戸の兵学思想』で和辻哲郎文化賞。
慶応4年(1868)1月3日、鳥羽伏見の戦いが勃発した。ということで、今年はじめての更新は、鳥羽伏見の戦いについて書こうと思う。 鳥羽伏見の戦い 鳥羽伏見の戦いとは 圧倒的に優勢だったはずの幕府軍 そもそも徳川慶喜は戦うつもりはなかった 慶喜は会津、桑名を抑えられず 薩摩藩邸焼き討ち事件 敗因は戦略戦術の不在と現場指揮官の能力不足 鳥羽伏見の戦いとは まずは鳥羽伏見の戦いのあらましをざっくり。慶応4年(1868)1月3日、大阪から入京をしようとした旧幕府軍と新政府軍(というか薩長両藩)が鳥羽と伏見で衝突、戦端が開かれた。 両軍の兵力は、新政府軍5,000人に対して旧幕府軍は15,000人。兵力…
2024/4/2火曜日 5時半に起床し洗濯と朝食、昼食作り。 今週のフットサルはコーチの都合でお休み。 8時45分に火曜テニスへ。 男子4名女子2名が参加。 対面でのミニラリー、ボレー対ストローク、サーブからのクロス反面1対1を済ませたら10時半からお楽しみのゲーム。 ジャンケンで順番を決め、1ゲームローテーションで楽しんだ。 11時にコートを移動し、ゲームを継続。 12時半まで楽しんだ。 13時に帰宅後、昨夜以来の食事。 夫には焼きそばを用意。 自分は玄米ご飯と納豆と味噌汁メインでお腹を満たした。 午後は読書。 戊辰戦争に関する本を数冊借りた。 まずは野口武彦著「鳥羽伏見の戦い」 まだ38ペ…
最近の読書傾向ですが、ちょっと何を読んだっけか?ちっとも思い出せない。 今は読書メーターとか使ってないし、何も書き残してなかったので、読んだはずの本の題名はもうすっかり忘却の彼方でして、けっこうヤバイ。 とりあえずkindleのライブラリと購入した本を見ればいいわけですが、kindleはともかく、紙の本はもう本棚に入りきらずあたかも天に満ち地に満てるがごとき充満し、要するにあたしの部屋は漫画と本だらけのちょっとしたゴミ屋敷なので探すのが大変。ってか、めんどくさいなーもー。 っちゅーことで、最近読んだはずの本の感想をまとめておきます。ほとんど自分用ですけどね。 「ハンチバック」市川沙央 第169…
直耕で自然活真の世を ―安藤昌益の人類未来社会論を考える― 神田 嘉延 はじめに 安藤昌益は、江戸中期に生きた思想家で、四民平等と平和の自然活真の世を展望しました。既存の儒学・仏教・神学を批判して、王、武士の階級社会を農民から租税を取り立てているとして、生産物を盗み、乱をつくる原因として告発しています。為政者に仕える聖人、武士をはじめ、商人、職人、医者、僧侶、神官などに直耕をすることを提唱したのです。 農民こそ直耕をする天道の人としての正人とした。自然活真の世は、自然真が自感して、一気になって、すべて二つの互生から展開していくとしたのです。その営みは、常に循環してとどまることがないとした。 安…
安藤昌益の互生論(異質を対等に相互依存関係に) はじめに 安藤昌益は、1703年に生まれ、1762年没である。江戸の中期に、社会の平等論、環境保全論、武器全廃の平和論、直耕という労働価値の絶対性をのべた先駆的な思想家である。 15歳のときに禅宗の修行僧として入門し、10数年の修行によって僧の資格を得るが、その後、僧では人々を救うことができないと医学の修業をする。42歳のときに東北の八戸で医療と学問塾を開く。その頃は、東北地方でイノシシの異常発生によって、作物が食べられ、イノシシ饑饉が起きていた時期である。 安藤昌益は自然を観察して、生態系の破壊原因が江戸での絹織物の贅沢が、関東大豆が養蚕に変わ…
6月28日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 笹百合の紅さすほどに明け初むる 雅舟 【花】ササユリ(ユリ科) 【花言葉】 稀少価値 【短歌】 お祭りの巫女の持ち舞うササユリの淡いピンクのさみしいまでに ササユリを手にした巫女の舞が奉納される、古式ゆかしい 神事を見ました。かざされたササユリのピンクが心に残っ ています。 【季語】 笹百合 明易し【俳句】 折らず来し笹百合昨夜の風いかに 西野 敦子 笹百合や女人ここまで許されし 竹内 留村 明易く姫が人魚に戻る刻 鷹羽 狩行 【三行詩】 山百合・姫百合・姥百合はホワイト 鹿の子百合・笹百合・姫小百合はピンク 鬼百合・車…
1850年 曾祖父・八三郎生まれる。 1855年(安政2)内ノ子騒動 1866年(慶應2)奥福騒動 1894年(明治27)父・好太郎生まれる。祖母はフデ。 1902年(明治35)母・小石生まれる。 1914年(大正3)20歳の父と12歳の母が結婚。 1919年(大正8)祖父この頃死ぬ。数え五十歳。 1923年( 12) 姉・一生まれる。 1924年4月24日、好太郎、明智新六らと大瀬革進会を結成、総選挙で窪田文三を応援と決定する。(史料愛媛労働運動史4巻、124p、愛媛新報) 1929年(昭和4)長兄・昭太郎生まれる。? 次兄・清信生まれる。 1933年、姉・重子が生まれる。 5月15日、伊丹…
種村季弘/由良君美/磯田光一ほか「ユリイカ 特集:夢」(青土社 1979年) 前回に引き続いて、雑誌の夢特集。錚々たるメンバーを集めています。評論とエッセイが12篇、対談1、コラム1、詩2篇で、評論は、文学、絵画の領域から夢を論じたものが中心となっています。なかには、夢を出しにして、夢とは直接関係のない日頃の自分の関心分野を滔々と語るものもありましたが。 もっとも印象的だったのは、次の3篇。 ◎加賀乙彦/清水徹対談「夢と文学」 加賀乙彦は以前『頭医者留学記』を読んで、クレバーさに感心した記憶があるが、ここでも、フランス文学界の大御所を相手に、互角以上に自論を展開していた。ドゥゾワイユという医者…