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重水炉

(サイエンス)
じゅうすいろ

[英] Heavy-water reactor
重水炉は、原子炉の種類のひとつで、減速材として重水を使う。
原子炉でウランを燃やすには、核分裂で生じた中性子線の動きを何らかの方法で減速させ、ウラン235と反応しやすくさせなければならない。中性子を減速させる素材としては黒炭や軽水などがあるが、なかでも重水を用いるのが重水炉である。重水は軽水(普通の水)とは違い、ほとんど中性子を吸収しない(吸収量は軽水の300分の1)ため、天然のウランを濃縮することなく使用しても臨界に達する。
なお、冷却材としてはこの重水をそのまま用いる場合と、軽水を用いる場合がある。
重水炉では、燃料となる天然ウランを濃縮しないため、燃料費は軽水炉に比べて安くなるが、軽水に比べて製造費用の高い重水を大量に必要とするため、運転にコストがかかるという問題がある。
重水炉のタイプとしては、CANDU炉キャンドゥ―炉:カナダ型重水炉)、圧力容器型重水炉新型転換炉ガス冷却重水炉などがある。

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