heavy tank
第二次世界大戦後あたりまで存在した戦車の区分の一。
当時は技術的限界から戦車は軽・中・重の三区分があった。戦間期の多砲塔戦車*1などもあったが、基本的には鈍重・重装甲である。
ソ連のKVシリーズとJSシリーズ、ドイツのティーガー系列が代表的。いずれも敵の強力な戦車に対抗するための火力と装甲を増強し続けた恐竜。
機動力に劣るとされたが、防勢局面では移動トーチカとして絶大な火力と防御力で戦場に君臨。対抗上攻撃側も重戦車を必要とするという展開になっていた。
最終的にはMBTという形に統合されて消滅。
もっとも、近年の複合装甲登場以降の重装甲化による大重量化(50トン台後半から60トン台)の流れは、従来の戦車よりも遙かに取り回しを困難にさせ「重戦車」と呼ぶ人も出るほどである。
*1:見た目は強そうだが実は弱装甲