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重力の虹

(読書)
じゅうりょくのにじ
  • トマス・ピンチョンが1973年に発表した長編小説。
  • 第二次世界大戦末期のヨーロッパを舞台に、多数の登場人物と複雑なストーリー多岐に渡る知識が織り合わされた長大な作品となっている。
  • 第25回全米図書賞受賞。
  • 邦訳は1993年に国書刊行会より刊行。2014年に新潮社より新訳が刊行予定。

概要

キーンという音が大空をよぎる。V2ロケットの来襲だ。第2次世界大戦も末期のロンドン、アメリカ軍中尉タイローン・スロースロップは、ドイツ軍の猛爆撃もなんのその、ガールハントに余念がない。ところが、彼の行動をひそかに監視している者がいる。彼らの調査によれば、スロースロップが女とセックスした場所へ、後刻、必ずV2ロケットが落ちるというのだ。スロースロップの勃起とロケットの軌跡は果たして関連があるのか?この現象をめぐって当局の研究室で議論される途方もない仮設の数々と、次第に明らかにされるスロースロップの出生の秘密。舞台はロンドンからリヴィエラ、チューリヒ、さらに連合軍占領下のドイツへと移り、巨大な見えざる手に翻弄されるスロースロップのさすらいの旅が始まる。脱線に次ぐ脱線、錯綜する人間関係、時間と空間を越え展開する物語。 (国書刊行会版あらすじ)

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