詩論家として極め立つことを意思するよりも、実作者に徹することがわたしにもっともできること、したいこと、意思することであるので、論考としての厳密さの探求にはのめり込まず韻律について見出せたことと、書き手読み手としてのこだわりを、感性表現の姿で記しました。・日本語の詩の韻律は音数律のみという断言はとても貧しい・音数律のリズムと韻律音色の溶けった音楽旋律・短歌和歌を三十一の単音リズムの組み立て模型とみるのは貧弱・詩句に「雪」と記されたとき「ゆ」と「き」の順に流れる単音ではもうない・作者にとって「雪」の音と意味とイメージ心象といったいとなって、選ばれた詩語「雪」に溶け込んでいる「ゆ」と「き」 ・くり返…