いやはや、あの記者会見にはなんとも驚かされたものである。 2007年5月30日、世界的建築家として知られる黒川紀章氏が、参院選への出馬を正式に表明。都内で自身が率いる共生新党の立候補者発表を行った。 ところが突然、「若尾文子が出ます。今のところ(自身を含め)3人が確定です」と、比例代表区で妻・若尾を擁立するとブチ上げたから大変だ。 会見場に集まった報道陣から、大きなどよめきが起こったのである。 というのも、黒川氏はこの年の4月、東京都知事選に出馬。 落選したものの、自ら立ち上げた共生新党の結党の際には、本人の承諾を得ないまま、発起人に小沢一郎氏や古舘伊知郎氏の名前を掲載し、大騒ぎになったことが…