コロナ禍で旅行に行けない今、ついつい旅にまつわる作品に手が出てしまいます。 まぁ、この手の本読むと、もっと旅行に行きたい熱が高まって困ってしまうところも あるのだけれど(苦笑)。先日読んだ秋川滝美さんの『ひとり旅日和』や、加藤 シゲアキ氏のエッセイ『できることならスティードで』なんかもそうでした。 ただ、本書に関しては、そこまで旅行熱は高くならなかったな。というのも、 本書は旅にまつわる7つの物語を収録した短編集なのですが、ほとんどの作品の 主人公が旅先で嫌な目に遭うからです。どうも、旅行に対してマイナスイメージを 持つようなお話ばかりを集めた感じで、途中から若干冷めた気持ちになってしまった。…