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遠心力

(サイエンス)
えんしんりょく

円運動をしている物体が円の外側に受ける力のこと。



水の入れたバケツを大きく一回転させても、中の水は落ちない。
これは水自体に遠心力が働き、重力とつり合っているからである。

しかし実際は遠心力という力そのものは存在しない。
物理学的には相対的な力と実在する力は同等であるが、慣性力と同様あくまでも相対的に生じる力である。


観測者から見ると、バケツの水はバケツと共に運動を開始し、
重力と、水がバケツからうける抗力の中心方向への合成が向心力となり、一定速度以上では円運動、すなわち加速度運動となる。


一方バケツに乗っている人から見ると、水は運動中にはただ静止しているように見える。
つまり水に働く全ての力がつり合っているわけである。
しかし先ほどと同様に、水には中心方向にバケツからの抗力と重力という力が働いており
これらの力を相殺するために、遠心力という力を中心とは逆向きに考え出したのである。


地球も常に太陽とは逆向きに遠心力を受けている、と言うことも出来るし
地球は常に加速度運動をしている、と言うことも出来る。
あくまでも相対的な力である。

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