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連絡網

(一般)
れんらくもう

組織全体に連絡事項が伝わるようにするため、電話を掛ける順序および相手を予め指定した表。学校・会社などの組織において用いられる。それに基づいて電話を掛けたり受けたりすることを指すこともある。

<連絡網の仕組み>

連絡網は一般にクラス替え・組織の発足および異動時など、緊急時に備えて事前に作成されることが多い。連絡網を用いる主な場面として、災害時の対応、会議の日程・場所変更などが挙げられる。近年では、不審者に関する情報が流されることもある。

図は一般的に学校などで用いられる連絡網の例を示している。以下に示す例は、発信者(図中「小泉」に相当する人物。以下括弧内は図中の人物名)から連絡網を通じて全体に連絡が伝えられる様子を述べたものである。

1.担任・職場の長などの発信者(小泉)がまず次の人(安倍・竹中)に電話で連絡事項を伝える。
2.その後その人(安倍・竹中)がさらに次の人(安倍は杉浦・麻生、竹中は谷垣・小坂)に対して電話を掛け、発信者(小泉)から聞いた連絡事項を伝える。
3.さらにその人(杉浦・麻生・谷垣・小坂)はその次の人(杉浦は川崎、ほか同様)に対して電話を掛け前の人(安倍・竹中)から聞いた連絡事項を伝える。
4.以下、同様に列の最後の人まで連絡事項を連鎖的に伝える。

連絡網は、このようにして全員に連絡が伝えられる仕組みとなっている。

連絡網を用いることの利点は電話を掛けるためのコスト・手間を分散させ、特定の人物の負担が重くならないようになっていることである。その一方で途切れ最後まで伝わらない、聞き間違い・言い間違いなどにより内容が途中で変化し不正確になる、時間がかかる、などの問題点がある。

電子メールの普及に伴い、発信者がメールの一斉送信を行うことが可能になった。これは組織の構成員全員に電話を掛けるよりも遙かに負担の少ない方法であるため、従来の連絡網からメール送信に移行する例も増えている。しかし、「全員が電子メールを利用できるわけではない」「端末の使用を難しいと感じる人もいる」などの理由から連絡網が依然として用いられることも多い。

最近は個人情報保護の観点から、名簿を配布せず関係する人の連絡先のみを伝えるなどの見直しが行われていることもある。

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