軌道塔、宇宙エレベータとも。宇宙空間への輸送手段として注目されている、地表から36,000km上空の静止軌道、或いはその先まで伸びるエレベーターである。
これだけの距離を上昇させるのに要する電力は莫大なものだが、これは下降する時に生じる電力を蓄積することで相殺され、(理論上は)実質的に殆どエネルギーをかけずに輸送が行えるはずである。
36,000kmもの長さにより生ずる自重を支える物質としてはカーボンナノチューブが有力視されている。
これだけの長さともなると、自重の問題以外に風の影響や振動の問題が出て来るだろう。この辺りをどう解決するつもりかは明らかにされていないが、既に建設着手にゴーサインを出す報告書が提出されているらしく、2018年4月12日に完成予定とのこと。
単純に「ぶん投げる」マスドライバーもある。こちらは生存性に対する配慮は皆無であり、デリケートな貨物や生物の輸送には適していない。
ゼネコンの大林組はカーボンナノチューブを使った軌道エレベータを2050年に実現させると発表している。
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