足立正生
映画監督。日芸在学中に撮った「鎖陰」によっていちやくアングラ映画界の兆児に。卒業後は若松孝二に師事、若松プロの性と政治を問題化する過激な作品の多くの脚本を手がけた。71年にはパレスチナに渡り「赤軍 PFLP世界戦争宣言」を撮り、自らも赤軍の主張に共鳴して行動を共にするようになる。
全世界指名手配されていたときに足立の写真の下には「特徴 醜い男」というキャプションが記されていたという。
身柄引渡しによって収監されていたが、近年、刑期が満了。今後の動向が注目される。
他の監督作品に「避妊革命」「銀河系」「略称 連続射殺魔」「女学生ゲリラ」など。
著作に『映画/革命』(河出書房)がある。