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超越論的論理学

(読書)
ちょうえつろんてきろんりがく

『純粋理性批判』の大部分を成すところのものであることは、以下の一覧から一目にして、お判りになるだろう。

即ち、

先験的(超越論的)原理論
先験的(超越論的)感性論
空間について
時間について
先験的(超越論的)論理学
先験的(超越論的)分析論
概念の分析論
原則の分析論
先験的(超越論的)弁証論
純粋理性の概念について
純粋理性の弁証的推理について
純粋理性の誤謬推理について
純粋理性のアンチノミー(二律背反)
純粋理性の理想
先験的(超越論的)方法論
純粋理性の訓練
純粋理性の基準
純粋理性の建築術
純粋理性の歴史


ところでカントの念頭には、アリストテレスの創始した形式論理学への対抗心があったものと見做されうる。と言うのも彼は、「アリストテレス以来論理学は全くと言っていいほど発展を経験し得なかった。」とかいう主旨の「放言」をどこかで実際、行っているからなのだが、このことからしてカントは、少なくとも哲学史には疎かった者と論定していいだろう。少なくとも論理学史に於いては、中世の論理学者でもありえた哲学者達を中心にしたアリストテレス論理学(「オルガノン」)の発展的継承は、容易に無視しうるところのものでは到底無いのであるからである!

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