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貨物電車

(一般)
かもつでんしゃ

貨物用の電車。
貨物列車は機関車に牽引されるのが通常だが、私鉄では古くから専用の電車による貨物輸送も行われてきた。ただしこれは「貨物電車」というより「電動貨車」と呼ばれることが多い。
現在では電車による貨物営業を行っている私鉄は存在しないが、事業用になお電動貨車を保有している鉄道もある。

スーパーレールカーゴ

上述のように貨物用の電車は従来からわずかながら存在していたが、モーダルシフトの一環としてJR貨物と佐川急便が2003年に「カーゴ21」プロジェクトで共同開発した「スーパーレールカーゴ」ことM250系直流貨物電車は、従来の機関車牽引列車の代替となる、世界初のコンテナ貨物電車であるという点で完全に一線を画するものである。編成組成という考えを捨て、取扱の容易な固定編成で貨物を輸送することをめざして製作された。
1編成を16両の固定編成とし、両端2両ずつを電動車、中間12両を付随車としている。31フィートコンテナを、電動車には(機器室にスペースをとられるため)1個、付随車には(通常のコンテナ貨車と同様)2個、それぞれ搭載できる。最高運転速度は130km/h。2004年初めから、佐川急便の専用列車として東京−大阪間を6時間10分で運行している。
両先頭車はいかつい風貌で、電車というよりは新型の電気機関車のようにも見えるが、車体中央の大きなコンテナ搭載スペースが異形である。運転台も機関車とは異なり、209系など最近の旅客用電車と同じような左手ワンハンドルマスコンが装備されている。中間付随車の姿は通常のコンテナ車と変わらないが、貫通ブレーキとして電気指令式ブレーキを採用するなど、見えないところで電車としての装備を施されている。

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