護送船団方式は、経営体力・競争力に最も欠ける事業者(企業)が落伍することなく存続していけるよう、監督官庁がその許認可権限などを駆使して業界全体をコントロールしていくこと。
「護送船団」とは元々軍事用語で、船団を護衛するとき、最も速力の遅い船に合わせて航行することからこの名が付いた。
戦後日本の金融行政において特に顕著であり、過度の競争を避けて、金融機関全体の存続と利益を実質的に保証する政策をとったが、1996年に橋本龍太郎首相が具体化を指示した、金融システムに対する改革(金融ビッグバン)によって、金融機関の護送船団方式は終焉した。