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認知意味論

(一般)
にんちいみろん

認知意味論(cognitive semantics)
認知言語学による意味研究。特にジョージ・レイコフ(『レトリックと人生』、『認知意味論』)、イヴ・スウィーツァー(『認知意味論の展開』)、レオナルド・タルミー(『Toward a Cognitive Semantics』)らの理論を指すことが多い。日本における研究としては、中右実(『認知意味論の原理』)、吉村公宏(『認知意味論の方法』)らの文献を参照。


意味構造とは自律的・恣意的なものではなく、身体経験をはじめとする日常経験に基盤を持つとする身体化(embodiment)の立場をとる。また、百科辞典的知識と言語的知識との間の区別に必然性を認めず、言語現象の分析は認知モデル(ICM)を参照しつつなされる。主要な研究領域として、カテゴリー化、認知文法、ドメイン、事象構造、メタファー、知識表現などがある。


※ ICM(Idealized Cognitive Model)=理想認知モデル(レイコフ『認知意味論』1987)。語の意味を決定するための背景情報のこと。同様の概念をフィルモアは、語の使用の適切さを規定する背景情報を「フレーム」と名づけ、ラネカーは「認知領域(cognitive domain)」と名づけた。
※ 記述にあたっては、『英語学要語辞典』(研究社)などを参考にした。

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