今日のうた(151) 11月ぶん 郷里(ふるさと)に住む人の無く天の川 (宮田隆雄「朝日俳壇」10月29日、大串章選、「過疎化が進み住む人の居なくなった故郷。同郷の人たちはいま何処(どこ)で如何(どう)しているのだろう。「天の川」が効果的」と選評) 1 雲梯(うんてい)を右手左手秋燕 (鹿沼・湖「東京新聞俳壇」10月29日、石田郷子選、「雲梯を進んでゆく若々しい手に焦点を当て、その向こうの秋空へと視点を移した」と選評、幼い子どもが公園か学校の雲梯にぶらさがり、必死に進んでいるのか、その向こうに秋燕がゆく) 2 少女たち蜃気楼めく日陰のみまだ濡れている朝のホームに (菅原海香「東京新聞歌壇」10…