政府はデジタル行財政改革会議で基金の見直し策を決めた(22日、首相官邸) チェックの甘さが指摘されてきた国の基金事業に、強い規律を効かせる一歩と受け止めたい。政府が15事業の廃止を含む見直し策を決めた。 新型コロナウイルス禍で乱立した基金は、複数の年度にまたがる政策を機動的に進めるために国が積み立てる資金だ。 いったん予算を計上すると、国会の審議を経ずに各省庁の裁量で使える。運用の実態が不透明で無駄が多いと批判されてきた。 政府が昨年秋から152基金に基づく200事業の総点検に乗り出したのは当然だ。むしろ遅きに失したといえる。 点検の結果、経済産業省の「スマートマンション導入加速化推進」など1…