略して藤氏とも。
藤原鎌足(中臣鎌足)あるいは藤原不比等*1を祖とする公家、武士の一族。
飛鳥時代後期から勢いをつけ平安時代から近代まで公家の最上位に君臨した。明治以降は政財界に進出し、今でもその血脈は続いている。
しかしその権勢拡大とともに藤原氏を詐称する者が増え、平安時代も中ごろになると氏長者ですら誰が本当の藤原氏なのか分からなくなっていった。五摂家のような名家を除くとその系譜は疑わしいと見られる。
ちなみに、公家で藤原氏の次に栄えた氏族は村上源氏。
一般的には道長、頼通の時代が全盛期だと思われているが、鎌足、不比等はほとんど痕跡を残さずに勢力を伸ばしており後は衰退する一方と見る研究家もいる。