2014年11月25日第1刷 2015年1月13日第3刷 裏表紙「織田信長の二女、冬。その器量の良さ故に、父親に格別に遇され、周囲の女たちの嫉妬に翻弄される。戦国の世では、男は戦を行い、熾烈に覇権を争い、女は武器を持たずに、心の刃を研ぎすまし、苛烈な〈女いくさ〉を仕掛けあう。その渦中にあって、冬は父への敬慕の念と、名将の夫・蒲生氏郷へのひたむきな愛情を胸に、乱世を生き抜いてゆく。自ら運命を切り開いた女性の数奇な生涯を辿る歴史長編。」 織田信長の嫡男は「奇妙丸」(信忠)、次男が「茶筅(せん)丸」(信雄)、長女が「五徳」(德姫で後に徳川信康の正室)。信長は子供達に奇妙な名前を付けたが、次女だけは「…