竹内芳郎と吉本隆明の論争の大枠がだいたいつかめてきた。これは、50年近く前の論争を今振り返ってみて言えることだが、竹内芳郎のある本のページを読んで、どうも何やらおかしくなってしまい笑ってしまった。 ↓竹内芳郎『イデオロギーの復興』p.86,87 竹内芳郎は、(安保闘争前後の)吉本隆明とほとんど同じことを言っている。「ん、これは吉本が言ってることと同じことではないか?」と思って読み、その末尾に竹内芳郎は自分は吉本とほとんど同じことを言っているのだと書いてあるのを読み、竹内芳郎も吉本のことを理解していることと、竹内芳郎自身も吉本と自身が似ていることを自覚していることが分かった。 吉本の竹内芳郎批判…